のこのこいきる

26歳で若年性乳がん患者となりました。現在29歳。治療のことや日記

乳がん検診の勧め 自覚症状覚書

先月、北斗昌さんが乳がんを公表してからにわかに乳がん検診を受ける方が増えていると聞きます。

そこで、というのはおこがましいですが私も、乳がん発覚前の状況や自覚症状の記録と私的乳がん検診の勧めについて記述したいと思います。

※下記に記載する症状は私個人の場合ですので、実際には個人差が大分あるようです。

 

自覚症状

①胸の痛み

思い起こせば1~2年前から、右胸が引き攣れるような、内側からつねられるような痛みが襲うことがありました。

これが今思うと、がんによる痛みだったのではないかと思います。しこりの切除後、今のところこの痛みはなくなりましたが、もともと頻繁に起こるものではなかったので経過観察が必要です。

乳がん確定前の不安な時期に「乳がん 自覚症状」で検索しまくったとき、がんは痛みはないみたいなことを書いてあるページが幾つかあったのですが、あれは何ですかね。超初期にはないってこと?)

 

②しこり

これは先日記載した通り、乳がんを疑った直接の症状です。他の患者さんのブログを見ていると、しこりに気づいてから受診→発覚という方が多いようですね。

しかし私の場合、本当に1~2週間前にはあったとは思えないものが突然出現したように感じたので驚きました。S氏が発見したときにははっきりとわかるしこりになっていた上に、正面から見るとしこりの部分だけおっぱいを切ったようにへこんでいたので、何故今まで気が付かなかったのか不思議。

やはり定期的な自己触診が必須ということでしょうか。

 

それまでの検診状況

主治医先生をはじめとして、先生方には「乳がん検診したことないんだよね?」と聞かれました。

しかし2年ほど前には会社の健康診断でマンモを受けていて、そこでは問題なしだったのです。さらに言うと上で書いた胸の痛みはこの頃からあったので、マンモでは見逃されたのかもしれないと思っています。(マンモしか受けてなかったので100%このときはなかったと思いきれない。詳しくは次項にて)

 

乳がん検診に対する、知らなかったこと(乳がん検診の勧め)

私が伝えたいのは、

「マンモとエコーは両方受けたほうが確実性が増すらしいので両方受けようぜ」

ということ!

私は知りませんでした。。。

 

2年前の健康診断では、マンモのみを受けました。そのときは当日会場に行くまで、「乳腺が発達している若い人はエコーを受けた方が良い」ということを知らなかったためです。また、このときの病院の方もそんなにエコーの重要性を推してはこなかったので、そんなに違いはないんだー程度に考えていました。

 

今回違和感を受けてから検査を受けたクリニック(乳腺外来)で渡された資料にははっきりと「マンモとエコーの検査の違い」が説明されていて、乳腺の発達している若年層はエコーによる診断を受けた方が良いことと、検査の違いを理解した上でマンモとエコーの両方の検査を受けましょうということが明記されていました。

これを知っていたら何か変わったかもしれないしそうじゃないかもしれない。けれども、これから検診を受けようとする方は是非とも知っておいた方が良いと思います。

乳がんは早期発見するにこしたことはないと思うし、その為に必要な知識をもって、必要な検査を受けるべきだと思うから。

 

話は変わるようですが、北斗晶さんが乳がんを公表したのは、私が検査結果を待っている期間でした。その日から、Twitterでは乳がん検診の必要性を説くツイートが飛び交い、「自分を守るために乳がん検診は必須!」「自己防衛!」みたいな言説を多く目にすることになります。

正直、その時は心臓を締め付けられるかのような思いをしたものです。

 

私が去年の乳がん検診をしなかったからがんになったってことかな。

乳がんになる奴は検診にも行かない意識が低い奴ってこと?

 

完全に被害妄想です。

ですが、自分が乳がん検診や早期発見について正しい知識や認識を持っていたら、こんな風に思い悩むことはなかったと思うのです。

乳がんは年齢とともにポピュラーな病気になっていく。だから、自分が当事者となったときに無駄に動揺しない為のちょっとした知識は持っておいて損はないんじゃないかな、と。

 

(ちなみにもちろん、上記のようなツイートをした方々の呼びかけは正しいよなーと思っています。その時はタイムリーすぎて刺さってしまったのです。やわなハートに)

 

以上、私の乳がん自覚症状と検診の勧めでした。

 

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これからどんな治療が始まるかわからないけれど、何はともあれ体力つけろと人は言う………

ということで散歩をしています。

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このように大変な山の中を往復4~5㎞程。

空気のきれいな処でロハスな生活をしたらがんなんてならない!なんて言う気は全くありませんが(この辺りの人だってがんになった人は沢山いる)、ストレスの多かった仕事のことを忘れるには良い環境かもしれません。

オフィスビルもないし、蛇はいるし(散歩中威嚇されて逃げた)、小さいころ走り回った楽しい記憶しかないし。

 

明日の夜には都内に帰ります。明後日はとうとう聖路加のリプロダクション外来受診なのです。このことは是非明日記事にしたいと思います。