のこのこいきる

26歳で若年性乳がん患者となりました。現在29歳。治療のことや日記

ドセタキセル+ハーセプチン2回目 8日目 改めて仕事のことなど

ドセタキセルは5〜10日目がキツいようです。
という訳で今が一番辛い。とはいうものの、投与量が減ったおかげか2回目だからか、1回目よりは大分マシだ。
抗アレルギー剤(アレロック)はなんとなく効いてる気がする代わりに、飲むと何も出来ないぐらいの眠気や倦怠感に襲われる。どうも飲み始めてからはお昼過ぎまで目覚ましも聞こえないぐらいに寝過ごしてしまう為、7日目の夜から服用を止めた。それでも今回は指先にしか発疹が出ないので、これきり飲まなくても大丈夫かも知れない。前回は足先や膝、腕まで発疹だらけで大変だったので大分副作用が落ち着いてるのが分かる。
腹痛と喉の違和感はあるが、前回のような水下痢には至らない。前回は食べれなすぎて口角炎になったので、今回は低刺激なものを少しずつでも食べている。
今日の夕飯はとろろ納豆ソバと雑煮で、これはお腹が痛くならなかった。緑地や紅茶はお腹が痛くなるので、カフェインは良くないのかも知れない。


ここ数日は全く外に出なかった。前回、この時期に頑張った所為で大変だったのもあるし、何かしなくちゃと焦って活動することはないと自分に言い聞かせている。
人間の持っている自己修復能力とか免疫力とか、そういうものを総動員して身体を治すのが今の私の仕事なんだ。

そう、仕事について考えているところだった。
離れてみて改めて、今の仕事はストレスの多い仕事だと思う。SEと一言にいっても多種多様だが、私の会社は独立系の中規模で2次〜3次請けという立場が多く、要は上(大手)からは要求を押し付けられ下(協力会社)からは文句を言われたりする板挟みの仕事が多い。
残業が多いとかそういうことはあまり堪えない質だけど、兎に角いつも色んなことに怯えていて、それは誰かの怒鳴り声だったり先輩の不機嫌な目線だったりプロジェクトメンバーの仲の悪さだったりした。
怖くて怖くて、仕事に行けないときもあった。本来の私は真面目で仕事熱心で、多少の無理は面白いと思う質の人間だったはずなのに、この仕事は毎日が怖くて怖くて仕方ないのだ。
多分、こういうストレスが、私のガンを作り出したのだと思う。
思えば胸の痛みが始まったのは、最後に加わっていたプロジェクトに入って数ヶ月してからだった。私が担当した機能はプログラムがデタラメと言っていいぐらいグチャグチャに組まれていて、直そうにも明文化されていない仕様が隠されていたりする地雷原でいっぱい。自社の先輩達は仲が悪くて、リーダーは技術的にもプロジェクト運営の手腕的にも未熟で。兎に角そこにいるだけで押し潰されそうだった。というか他所のプロジェクトで押し潰されて、その対処として放り込まれたのがそのプロジェクトだったのでストレスがどんどん拡大していったというのが正しいのか。(ストレスでいきなり10キロ痩せたりとかしてたから、心身ともに無茶苦茶だったのは確かだろう。)

今、毎日何の圧力もなく過ごしていると「治療が終わったら職場復帰しようかな」という気持ちになることがある。けれども、本当に長生きしたいなら、もう二度とこんな辛い治療をしたくないなら、戻っちゃいけないのだと思う。
このガンを、生活の方向転換をする為の契機にしなくてはいけないんだ!と改めて決意したところで今回はここまで。