のこのこいきる

26歳で若年性乳がん患者となりました。現在29歳。治療のことや日記

ウィッグでもいろいろ。坊主頭で銭湯へ。

先週末から木曜日にかけては、実家での秋の祭礼からの京都旅行でバタバタとしていました。

 

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日曜に実家で祭礼→その日の夜行バスで京都へという強行軍の予定だったので、土曜にはパンパンの荷物を持って実家へ。

雨の予報でしたが最後まで降らず。今年も良いお祭りができました。

私の役目は祭礼の脇役ですが、もうかれこれ15年程参加しているし、過疎化の進む地域ですので代わりをしてくれる人も居ません。

この役目は一日に何度も、頭に重い被り物を付けたり外したりしなくてはなりません。フルウィッグの上からそんなことをして、被り物ごとずり落ちたりしないか、被り物を外す時にウィッグも取れたら?等と心配しましたが……まあ、なんとかなってしまいました。(しょっちゅう側にいる姉に、ずれていないか聞いてはいましたが…)

 

その後は一晩中夜行バス!ホットフラッシュがあるので夜中などは寝苦しくてたまりませんでしたが、これもなんとか。お盆に尾瀬へ行くのにも夜行バスだったのであまり心配はしていませんでしたが、無事に乗り終えて安心しました。

そして、この時に挑戦したのは「タオルなしで銭湯!」です。

夜行バスの後、出来れば銭湯に入りたいですよね。当初はいつも通り頭にタオルを巻いて入ろうと思っていたのですが、ほんのり髪が生えてきたのを見た実家の家族達に「お洒落で坊主にしてる人みたいだよ」「格好良いよ!」とおだてられた(?)のを良いことに、そのままの頭で銭湯へ。

結果として、激混みの銭湯でも違和感なく過ごせましたよ!

勿論、多少チラチラと見られることはありました。でも、あんまり露骨に他人を見る人なんていないですよね。こちらも「ファッションですけど?」というぐらいの態度を崩さなかったですし。

むしろ、ウィッグを被った瞬間に周囲に溶け込んでしまったのでツマラナイぐらいでした。

うーん、なんだかひとつ気持ちが楽になりました。外に出る時、ウィッグだと考えてしまうことは色々あります。私はまだまだウィッグのお世話になるんですが、それでも、ちょっと勇気を出すと前みたいに温泉にだって入れるし頭も洗って気持ちよくなれるって分かったのは嬉しい一歩だったと思います。

銭湯に「頭にタオルを巻けば入れる」から「気にしないでそのまま入っても平気」になるのは私にとっては大きな自由でした。

ウィッグでもできること、これからもどんどん増やしていきたいです。